インドに、40万人に株式講座を売って6,300万ドルを稼いだトレーディングの導師がいた。規制当局が受講生の実際の口座を開けてみると、3分の2が修了後に損をしており、当の導師本人も自分の口座で45万ドルを溶かしていた。笑い話のようだが、これはインド市場全体の縮図だ。当局の調査では、オプションなどデリバティブをやる個人の91%が損失で、1年に110億ドルが蒸発する。それでも人は入り続ける。証券口座数は5年で4千万から1億3千万に増えた。この賭場の胴元がインド国立証券取引所(NSE)だ。世界で取引される株式デリバティブ契約の半分がこの一箇所を通り、会社の収益の60%がここから出る。当局は場を縮めようと規制を注ぎ込んでいる最中で、まさにその胴元が来週30億ドル規模の上場に乗り出す。規制当局が減らしたい商品の上に建つ、世界で最も儲かる取引所を買うか、という問いだ。
Why it matters · 資本はAIインフラへ流れるだけでなく、どこかで燃え尽きもする。世界の株式デリバティブの半分がインドで取引され、その91%が負け、その盤面を敷いた胴元が上場する。