日本の生命保険会社が6月に満期10年以上の長期日本国債(JGB)を39億ドル分純購入し、これは3年ぶりの月間最大購入規模だと、市場解説アカウントのコベイシ・レターが伝える。前月の5月には12億ドル分を純売却していたのと比べると急激な反転で、過去11カ月のうち保険会社が長期国債を純購入したのは今回が2カ月目に過ぎない。保険会社は国内で長期国債を最も多く保有する機関の一つであるため、その買い戻りはこれまで需要不振に悩んできた日本の債券市場にとって意味のある支えとなりうるという。日本当局は自国国債への国内需要を高めるため、個人が非課税投資口座内で国債を保有できるようにする案を進め、大手年金基金には日本資産の配分拡大を促すなどの動きを見せている。コベイシ・レターは、今回の購入が日本の債券市場がついに持続的な国内需要源を見出しつつある兆しかもしれないと指摘する。需要不振はこれまで日本のみならず世界の債券市場全体の懸念材料として挙げられてきた。
Why it matters · 日本は世界最大級の対外資産保有国の一つであり、自国国債への国内需要が乏しいと、日本の投資家が米国債など海外債券に資金を置き続ける動機が薄れる。日本国債の需要不振が世界的な金利上昇圧力とつながっているとされる理由だ。保険会社の買い戻りが実際に続けば、この圧力は和らぐ可能性がある。
考えるべき点 · 今回の購入は過去11カ月のうちまだ2カ月目の純購入にすぎず、市場自律的な需要回復というより政府の直接的な誘導策が背景にある。これは日本の機関投資家が自国債券市場に戻り始めた兆しなのか、それとも政策的な後押しが薄れれば再び反転する一時的な現象なのか。