トランプ大統領はAxiosとのインタビューで、イランへの「大規模攻撃」を決定することに近づいていると述べた。「準備はすべて整った」とし、今回の攻撃は「これまでで最大規模」になると語った。イスラエルについては「私が頼めば2分で参加するだろう」としつつ、「我々は誰の助けも必要ない」と付け加えた。トランプ氏はイランの代理勢力であるフーシ派について「まだ十分な痛みを受けていない」と述べ、フーシ派が最近サウジの石油タンカーを攻撃したことを念頭に置いた発言とみられる。この発言は、イラン戦争開始後、数週間にわたって続いてきたエスカレーション的な言辞の延長線上にあり、トランプ氏は先に自身のSNSで、船舶や貨物への被害は凍結されたイラン資金で賠償すると警告していた。市場はすでにこのエスカレーションリスクを織り込みつつある。今週ブレント原油は1バレル100ドルを突破し、ナスダックは1日で9,000億ドルが消え、10年国債利回りは4.70%を超えた。コベイシレターなどはこうした動きをイラン戦争のニュースと直接結び付けている。トランプ氏が「史上最大規模」とする攻撃を実際に実行すれば、原油価格やホルムズ海峡の航路、リスク資産全般に再び大きな衝撃が及ぶとみられるが、これまでもトランプ氏のこうした警告が必ず即座の行動につながったわけではない。
Why it matters · トランプ氏自らが「史上最大」と呼ぶ攻撃が実際に行われれば、3週間続くイラン戦争の激化ですでに神経質になっている原油・海運・リスク資産市場に新たな衝撃を与えかねない。
考えるべき点 · トランプ氏は数週間にわたって「大規模攻撃」を示唆してきたが、すぐに行動には移していない。今回は発言が実際の行動につながるのか、それとも立ち消えになる確戦警告の一つに終わるのか。