S&P500指数は木曜日、日中の上昇分を全て失い下落して引けた。イラン戦争の激化でハイテク株全般が軟調になった余波だとコベイシ・レターが伝えた。指数は取引開始直後は上昇していたが、その後反転した。コベイシはこれを、イラクの仲介による米国側停戦案をイランが拒否し戦争が145日目に突入したこととを直接結び付けている。この日は市場に不安なシグナルが重なった一日でもあった。インテルは決算後のラリーを一日で失い時価総額約900億ドルが蒸発し、AIインフラ投資企業と半導体指数(SOX)の30日相関係数も別途ほぼゼロまで崩れ、4年半ぶりの低水準となった。これらの動きを総合すると、投資家がより選別的に、同時により神経質になっていることを示す。年初来過去最大規模の株式ETF資金流入が続く中でも、地政学リスクが再燃すればまず売るという心理が強まっているということだ。原油価格と国債利回りは既に数カ月にわたり戦争リスクプレミアムを織り込んでおり、紛争が長期化し不透明感が増すほど、株式市場も一日限りの騒動としてではなく、このリスクをより持続的に価格に織り込み始める可能性が高まる。
Why it matters · たった一日の午後で市場全体の上昇分とインテルの時価総額約900億ドルが同時に消え、AI関連銘柄内部の相関関係まで崩れつつあることは、過去最大規模の株式資金流入にもかかわらず地政学リスクに対する市場の耐性が見た目より薄いことを示す。
考えるべき点 · イラン戦争が145日目に突入する中でも、米国株式ETFには過去最大の資金が流入し続けている。今回の下落は一日限りの反射的な反応なのか、それとも終わりの見えない戦争を市場がついに本格的に織り込み始めた合図なのか。