アナリストのジュカンがメリッツ証券の分析を伝える。7月中旬以降、サーバー用DRAM(64GB)のスポット価格が急騰しているという。落とし穴が一つ。通常のDRAMと違い、サーバーモジュールのスポット価格はDRAMeXchangeのような公開プラットフォームに反映されず、この動きは見落とされやすい。メリッツは、サウジアラビアなどソブリンAIプロジェクトの需要急増と、新設AIデータセンターのテスト発注を要因に挙げる。供給は極めて逼迫し、業者は顧客に渡すサンプル用の数量すら確保できないと伝えられる。結果、スポット価格は3,100ドルを超え、6月末の契約価格1,380ドルに対し146%のプレミアムまで跳ね上がった。メリッツは年初と似ていると見る。1月もサーバー発の駆け込み発注がスポット価格を押し上げたが、市場が大手テックの月末決算を待つ間、メモリ株はレンジ内にとどまった。株価は契約価格が実際に上がり始めた2月から反発した。今回も筋書きは同じだという。真の引き金はスポット急騰そのものではなく、大手決算の後に続く契約価格の上方修正だ。ヘッドラインのスポット価格だけでなく、契約価格を見よ、というわけだ。
Why it matters · 146%のスポット-契約の乖離は市場がメモリ・アップサイクルを先取りした証。報酬は大手決算後に契約価格が追いつくときに現れる。
考えるべき点 · サーバーDRAMのスポット急騰は本物のスーパーサイクルの兆しか、それともテスト発注が一巡すれば消えるサンプル枯渇の逼迫か?