インドの55億ユーロ、石油製品の45%、そしてロシア全体の12%
#IndiaWatch🇮🇳: India imported a RECORD €5.5B of Russian crude in July, its SECOND consecutive monthly record.
RUSSIA = BIG WINNER FROM TRUMP’S WAR ON IRAN.
インドが7月の1か月でロシア産原油を55億ユーロ分買い入れた。2か月続けての過去最高で、6月より2.1%多い。
2026年7月 ロシアの化石燃料輸出と制裁の月次分析(エネルギー・クリーンエア研究センター、2026-08-10)この数字を根拠に、ロシアがこの戦争の最大の受益者だという声が出ている。 ところが同じ報告書の別の行を見ると、ロシアが化石燃料を売って得た金は7月にむしろ減っている。 1日6億8,300万ユーロで、6月より12%少ない。
原油は保ち、石油製品が崩れた
原油という一本が全体の半分以上を支えている。全体が12%減ったのはインドが買わなかったからではなく、石油製品の側が崩れたからだ。
CREA 2026年7月月次報告(2026-08-10)· その他は総額から原油と石油製品を引いた残り · 2026-08-12取得
原油の輸出で得た金は1日3億9,200万ユーロで、6月とほぼ同じだった。1%増えただけである。 一方、船で運ぶ石油製品の輸出収入は45%崩れた。 原油と石油製品は同じ油だが、売り方が違う。 原油は地中から出してそのまま船に積むもので、石油製品は製油所を一度通して軽油や航空燃料にしてから売るものだ。 加工を経た方が高く売れるので、この一本が崩れると同じ量の油を売っても手元に残る金が減る。 売る値も依然として抑えられている。 7月のウラル原油の平均価格は1バレル60.22ドルで6月より3%低く、ブレント原油に対する割引は26%、1バレル21ドルのままだった。 たくさん売ってはいるが、正価で売ってはいない。
2月にインドが約束したこと
この記録更新には、もう一つの背景がある。 米国は2025年8月、ロシア産原油を買っているという理由でインド製品に25ポイントを上乗せし、関税を50%まで引き上げた。 そして2026年2月2日、インドがロシア産原油の購入をやめることに合意したとして、その関税が18%に下がったと伝えられた。
トランプ、インドへの関税を50%から18%へ引き下げ(アルジャジーラ、2026-02-02)関税は下がったのに、購入は6月と7月に続けて最大を記録した。 インドはロシアの原油輸出量の37%を引き取る2番目の大口で、1番目の中国が50%を引き取る。 2か国を合わせると、ロシアが売る原油の10のうち9近くがこちらへ流れる。
8月8日に上院を通った法案
米上院は8月8日、ロシアのエネルギーを大量に買う国に最大100%の関税をかける権限を大統領に与える法案を86対11で可決した。 下院の通過と署名が残っており、まだ発効した関税ではない。 インドが安い原油を買い続けるほど、この権限を実際に使う名分は大きくなる。 逆にロシアの側から見れば、インドがいくら買っても総収入が減る月が出るという事実が残る。 9月初めに出る8月の集計でインドの購入額が55億ユーロを超えれづ70月の約束は3か月目も守られなかったことになり、55億ユーロに届かなければ記録更新は7月で止まったことになる。
- インドが7月にロシア産原油を55億ユーロ分買い、2か月続けての過去最高となった。
- 表向きは、制裁される側がむしろよく売れている図に見える。
- だがロシアが化石燃料で得た金は同じ月にむしろ減った。船で運ぶ石油製品の輸入が半分ほどに落ちたからだ。
採点予定採点待ち
出典
- 原文 Steve Hanke(@steve_hanke)· 2026-08-12
- 一次資料 エネルギー・クリーンエア研究センター(CREA)2026年7月月次分析 · 輸入額・輸出収入・ウラル原油価格・国別比率の出所
- 報道 アルジャジーラ 2026-02-02 · インドへの関税が50%から18%へ
- 報道 アメリカン・バザール 2026-08-08 · 米上院がロシアのエネルギー購入国に最大100%の関税を認める法案を86対11で可決
2026-08-12取得 · 輸入額と輸出収入、ウラル原油価格はCREAの2026年7月月次報告(2026-08-10公開)に基づく。帯グラフの「その他」は1日の総収入から原油と石油製品を引いた残りだ。上院の法案は下院の通過も署名も済んでおらず、発効した関税ではない。