PESO / USD
Steve Hanke (@steve_hanke) · 2026-08-08 · 原文: EN

ハンケはドル化を迫った、だがミレイの新法案にドル化はない

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Steve Hanke@steve_hanke

It's time for Pres. Milei to deliver on his campaign promise and dollarize.

スティーブ・ハンケが引用した数字は強烈だ。 2009年末に1ドル=3.80ペソだった為替を、現在の1,800ペソ前後と比べると、ペソの対ドル価値は約99.8%失われたことになる。 ハンケはこの損失を根拠に、ハビエル・ミレイ大統領へ2023年大統領選で掲げたドル化公約の実行を求めた。 ドル化は自国通貨をドルへ置き換え、中央銀行が裁量で通貨を発行する権限をなくす選択だ。 財政赤字を紙幣発行で埋める道を閉じる代わりに、国内事情に合わせて金利や通貨量を調整する能力も失う。 ケイトー研究所の上級研究員でもあるハンケは、通貨委員会とドル化を長年主張してきた。 今回の処方箋は急に出た反応ではなく、長く維持してきた立場だ。

2009年から変わった値

アルゼンチン中央銀行は2026年8月もペソの為替バンドを運営している。 8月7日の下限は750.88ペソ、上限は1,852.73ペソだ。 これは実際の終値ではなく、中央銀行が介入するための境界である。 したがって99.8%は長期的な価値毀損の規模を示すが、その日の市場レートを正確に示す数字ではない。

  • 2009年末

    1ドル=3.80ペソ

  • 2023年大統領選

    ミレイがドル化と中央銀行閉鎖を公約

  • 2025年4月

    IMF支援とともに変動為替バンドを導入

  • 2026年7月30日

    中央銀行の独立を強化する法案を発表

  • 2026年11月9日

    ドル化の公式日程が出るか採点

公約の方向は通貨の置き換えだったが、実際の政策はペソを残して中央銀行の行動を縛る順序で進んだ。

国際通貨基金、ロイター、アルゼンチン中央銀行、2026-08-09確認

同じ問題、反対の制度

ミレイが7月30日に発表した法案は中央銀行を廃止しない。 中央銀行が財務省へ直接または間接に資金を供給することを禁じ、幹部の任命、任期、解任の規則を変えて政治から距離を置かせる。 議会が承認すれば、ペソを発行する機関は残るが、財政赤字を埋めるための通貨発行は難しくなる。

ハンケの道

ペソをドルへ置き換え、国内の金融政策裁量をなくす。

VS
ミレイの2026年法案

ペソと中央銀行を残し、財政赤字へ資金を流す経路を塞ぐ。

どちらも政治による通貨発行を問題にするが、制度は反対方向だ。 一方は通貨主権を手放して規律を輸入し、もう一方は国内機関を残して法律で縛る。 通常の法律は将来の議会多数派が戻せる一方、ドル化はドル不足時に国内の最後の貸し手を失う。

11月9日に残る道

政府が小さな制度変更を先に試す理由もある。 中央銀行調査の2026年末インフレ率予想中央値は29.8%で、2023年の211%から大きく下がった。 インフレが低下する間は、通貨を置き換える大手術より中央銀行の規則を縛る方法を先に試す余地がある。

今後3カ月以内に、政府がペソをドルへ置き換える法案か日付入りの公式工程表を公表するかがハンケの要求を測る試験になる。 それがなければミレイのドル化公約が死んだとまでは言えないが、当面の運営経路が中央銀行改革と為替バンドであることはより明確になる。

3行まとめ
  • ハンケは、ペソの価値が2009年以降約99.8%崩れたとして、ミレイにドル化公約の実行を求めた。
  • しかしミレイが7月30日に発表した法案は中央銀行を残し、政府への融資を禁じて独立性を強める。
  • アルゼンチンは通貨をドルへ置き換える代わりに、ペソと中央銀行を残したまま通貨発行の規則を縛る道を選んでいる。

採点予定採点待ち

指標
ドル化の公式法案または日付入り政府工程表
現在
為替バンド運営中、中央銀行独立強化法案を発表
採点日
2026年11月9日
的中
政府がペソをドルへ置き換える公式法案または実施日を発表
外れ
公式のドル化日程がなく、中央銀行改革と為替バンドだけを維持

出典

  1. 原文 ハンケによるミレイへのドル化公約実行要求
  2. 国際通貨基金 2009年末のアルゼンチン為替
  3. アルゼンチン中央銀行 2026年8月のペソ為替バンド
  4. ロイター ミレイの中央銀行独立強化法案と財政融資禁止
  5. ロイター 2026年の成長率・インフレ率に関する中央銀行調査

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