AI PCB / Q3
Jukan (@jukan05) · 2026-08-08 · 原文: EN

大徳電子・シムテック・TLBの利益がそろって伸びた、AI基板の注文が移る余地が生まれている

J
Jukan@jukan05

According to Korean press reports, Korean PCB/substrate makers are expected to carry their strong Q2 results into further earnings improvement in Q3.

For example, Daeduck Electronics posted revenue of KRW 401.0bn and operating profit of KRW 70.3bn, up 63% and 3,599% YoY…

AIサーバーはGPUを差し込めば完成するものではない。 GPUとCPUをメインボードにつなぐ小さな基板が必要で、サーバー全体に信号と電力を送る多層のプリント基板も入る。 この基板があるからこそ、チップは計算結果を他の部品へ送り、安定した電力を受け取れる。 だからAIサーバーが増えると、GPUメーカーだけが恩恵を受けるわけではない。 チップを基板につなぐパッケージ基板や、サーバー内部のプリント基板を作る企業にも注文が波及する。 Jukan(@jukan05)は8日、韓国メディアの報道をもとにこの流れを数字でまとめた。 大徳電子は第2四半期の売上高4010億ウォン、営業利益703億ウォンで、前年同期比63%増、3599%増だった。 シムテックは売上高5146億ウォン、営業利益629億ウォンで、51%増、1035%増となった。 TLBも売上高882億ウォン、営業利益128億ウォンで、38%増、86%増だった。 大徳電子の数字は、金融監督院の開示をまとめた資料でも売上高4010億ウォン、営業利益703億ウォンと確認できる。

3社は同じ基板業界にいるが、担当する部品は異なる。 大徳電子は高性能チップとメインボードをつなぐFC-BGAと多層基板を作る。 シムテックはパッケージ基板とメモリーモジュール用PCBを、TLBはサーバーDDR5と企業向けSSD用のPCBを作る。

なぜ今、基板の注文が動くのか

大徳電子は7月、今年だけで半導体生産設備に7100億ウォンを投資すると明らかにした。 高性能チップ向けの高付加価値基板は、需要に対して供給が足りなくなるとみて、生産能力を増やす計画だ。 AIアクセラレーターに使われる多層基板の事業も拡大している。

この背景から、Jukanは台湾の大手基板メーカーが高価格帯のABF基板へ生産余力を振り向けることで、メモリー・システム半導体向けの基板注文の一部が大徳電子とシムテックへ移る可能性があるとみている。 確定した受注発表ではなく、生産能力の配分が変わった場合に起こり得る注文移動の見立てだ。

AIサーバーの増設GPU・CPUの出荷増加
パッケージ基板・サーバーPCBの注文基板メーカーの売上高・利益

チップが増えても、つなぐ基板が不足すれば完成したサーバーの出荷は遅れる。

なぜベラ・ルービンとソキャムが出てくるのか

もう一つの背景は、NVIDIAの次世代AIプラットフォーム、ベラ・ルービンだ。 NVIDIAは5月31日、ベラ・ルービンが本格量産へ移行し、生産品の出荷を今秋から始める予定だと発表した。

ベラ・ルービンはGPUだけの商品名ではない。 CPUのVeraとGPUのRubinを組み合わせたサーバープラットフォームで、CPUの隣にはSOCAMMという小型・低消費電力のメモリーカードが入る。 SOCAMMはサーバーCPUが使うデータを、プロセッサーの近くで受け渡す部品だ。

サーバーに挿すメモリーモジュールの例。SOCAMMはサーバーCPUの隣に置く、より小さなカード型メモリーだ。
サーバーに挿すメモリーモジュールの例。SOCAMMはサーバーCPUの隣に置く、より小さなカード型メモリーだ。 · Smial · FAL 1.3

Jukanは、シムテックとTLBがSOCAMM関連製品を供給しているため、ベラ・ルービンの出荷が近づけば両社の基板注文も増える可能性があるとみる。 ただし、NVIDIAの出荷日程がそのまま韓国企業の売上になるわけではない。 顧客の注文、生産歩留まり、納品時期がすべてつながる必要がある。

第3四半期に見るもの

今回の実績が一時的な反発なのか、AI基板需要が続く合図なのかは、第3四半期で分かれる。 一つ目は、3社の営業利益が第2四半期の水準を保てるかだ。 二つ目は、高付加価値パッケージ基板とSOCAMM関連製品の生産量が実際に増えるかだ。 三つ目は、ベラ・ルービンの生産品出荷が予定どおり始まり、韓国の供給企業の売上高と利益につながるかだ。 大徳電子・シムテック・TLBの数字が第3四半期も改善すれば、AI投資がチップを設計する企業だけでなく、チップをつなぐ見えにくい層まで押し上げていることになる。 注文は増えても生産能力や納品が追いつかなければ、今回の第2四半期実績は供給網のボトルネックが作った一時的な高値だった可能性が残る。

3行まとめ
  • AIサーバーにはGPUだけでなく、チップとメインボードをつなぐ基板とプリント基板が必要だ。
  • Jukanは韓国の基板メーカー3社で第2四半期の売上高と営業利益が大きく伸び、大徳電子は高付加価値基板の能力も増やしていると伝えた。
  • ベラ・ルービンとSOCAMMの出荷が実際の注文になるかは、第3四半期の利益と生産量に表れる可能性が高い。

出典

  1. 原文 Jukan(@jukan05)・2026-08-08・韓国の基板メーカーの第2四半期実績、注文移動、SOCAMM需要の分析
  2. AWAKEPLUS 2026-07-31・大徳電子の第2四半期売上高4010億ウォン・営業利益703億ウォンの開示要約
  3. ソウル経済 2026-07-21・大徳電子の半導体基板設備への7100億ウォン投資、高付加価値基板とAIアクセラレーター向け多層基板計画
  4. NVIDIA 2026-05-31・ベラ・ルービンの本格量産と今秋からの生産品出荷予定

2026-08-08確認・大徳電子の第2四半期数字は2026-07-31の開示要約、増設計画は2026-07-21の報道、ベラ・ルービンの日程はNVIDIAの2026-05-31発表を基準にした。シムテックとTLBの実績、注文移動の可能性はJukanが2026-08-08に韓国メディア報道をもとに伝えた数字と見立てである。

この筆者の記録

80記事38方向性コール31強気7弱気3的中1外れ
記録をすべて見る →
要約・解説はStacksの著作物です。元記事の著作権は原著者に帰属し、各項目は出典を明記して原文にリンクしています。投資助言ではなく、投資判断とその責任は利用者本人にあります。
Stacks ホーム · 記事一覧 · Stacksについて · RSS