◆ Stacks
DELEVERAGING
Jukan (@jukan05) · 2026-07-29 · 原文: EN

借金で買った持ち高の9割が整理されたという日に、韓国株はなぜさらに8%下げたのか?

Stacksアプリで見る → 元記事を読む ↗

Finally, some welcome news.

In a report published today, JPMorgan said that most leveraged ETFs in the Korean stock market have been liquidated and estimated that hedge funds’ deleveraging is also about 90% complete.

Jukan · 2026.07.29

韓国株で、借りた金で買われた持ち高はほぼ出尽くしたという見立てが出た。 JPモルガンは7月29日のリポートで、レバレッジETFは大半が清算され、ヘッジファンドのデレバレッジも約90%終わったと推定したと伝えられた。

サムスン電子・SKハイニックス、韓国のレバレッジETF清算の波が終わりに近づき反発余地 (トレーディングキー、2026-07-29)
출처: tradingkey.com

このリポートを英語で伝えた記事は、向きは同じでも90%という数字は載せていない。 清算の波が終わりに近づいており、今回の調整は企業が悪くなったからではなく資金の流れから来た、というところまでが記事の内容だ。 ところが同じ日、韓国総合株価指数は取引時間中に8.2%下げて5,531.56まで押され、2日続けてサーキットブレーカーが発動した。 売らざるをえなかった分がほぼ出尽くしたはずなのに、下げ幅はむしろ大きくなった。

デレバレッジとは何で、なぜこれほど効くのか

借りた金で作った持ち高を解消する過程をデレバレッジという。 値が下がると借りた側は担保が足りずに売らねばならず、その売りが値をさらに下げて次の売りを呼ぶ。 この売りは、会社が良いか悪いかを見ない。 口座の事情で出る売りなので、決算の良い銘柄も一緒に売られる。 だからこの残りがどれだけかを数える作業が、いま韓国株で最も頻繁に行われる計算になった。

数字は実際に減っていた

レバレッジETF資産(6月末)500億ドル
7月21日時点260億ドル
JPモルガンの正常水準180億ドル
デレバレッジ進捗(7月21日)75%
デレバレッジ進捗(7月29日)約90%
7月29日の韓国株(場中)-8.2%

清算は実際に進んだ。8日間で進捗が75%から90%へ上がっても、指数はその日8%超下げた。玉が減ることと値が止まることは同じ話ではない。

2026-07-21 JPモルガンのリポート(ビッグゴー・ファイナンス報道の引用) · 2026-07-29 ソウル市場の場中指数(AP報道の引用)

7月21日のリポートの数え方はこうだった。 レバレッジETFに入っていた資金は6月末の500億ドルから260億ドルへ減り、正常とみなせる水準は180億ドルだという。 その距離の75%が過ぎたという計算で、8日後にその数字が90%になった。

ではなぜさらに下げたのか

この日売った主体は、強制清算だけではなかった。 SKハイニックスは1日で15%まで下げ、2日間で時価総額の4分の1ほどが消えた。 前日に四半期の純利益が6倍に増えたと発表した会社である。 同じ発表で、設備投資を最低310億ドルまで引き上げると述べていた。

半導体急落で韓国株のサーキットブレーカーが過去最多 (ブルームバーグ/ヤフーファイナンス、2026-07-29)
출처: finance.yahoo.com

この記事が数えたところ、2000年以降に発動した15回のサーキットブレーカーのうち9回が今年に集中している。 そして記事が引いた市場関係者は、売られた理由として決算ではなく設備投資を挙げる。 もっと稼いだという発表と、もっと使うという発表が同じ日に出て、市場は後ろのほうを見た。

JPモルガンの読み

売らざるをえない玉はほぼ出尽くした。残るのは決算が支える持ち高だ

VS
この日の相場の読み

強制売りが終わりに近づいた場所で、決算を見ての売りが始まった

同じ進捗率をめぐって、一方は売りの終わりを見て、もう一方は売り手の交代を見ている。

まだ数えていない玉がひとつある

7月31日から、個別銘柄レバレッジETFを買うには現金3,000万ウォンが口座になければならない。 株を売った代金は、決済が終わる2日後にようやく預託金として認められる。 値が下がったときに買い増して平均取得単価を下げる道がふさがるということで、この規制から出る売りはJPモルガンが数えた90%の中に入っていない。

では何で分かれるのか

結局、問いはひとつだ。 いま出ている売りは清算の尻尾なのか、決算を見ての新しい売りなのか。 7月31日に規制が施行された後で下げが止まれば、JPモルガンの読みが正しく、レバレッジが相場を揺らした最後の区間だったことになる。 施行後も下げ続ければ売り手はすでに入れ替わっており、そこからは進捗率を数える作業が意味を失う。 借りた金が作る売りには終わりがある。返し終えれば売るものが残らないからだ。 判断が作る売りに、その終わりはない。

3行まとめ

この筆者の記録

56記事28方向性コール23強気5弱気
記録をすべて見る →