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HBM 2027
Jukan (@jukan05) · 2026-07-29 · 原文: EN

長期契約のせいで値上がり分を取れないと言われたSKハイニックス、その契約に価格の上限はなかった

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Negotiations are proceeding smoothly, supported by robust customer demand.

Given the recent sharp increase in conventional DRAM prices, these market conditions could also influence HBM price negotiations.

However, HBM pricing is not determined solely by movements in conventional DRAM prices.

Jukan · 2026.07.29

SKハイニックスが2027年に売るHBMの数量と価格を、いま主要顧客と交渉している。 28日の第2四半期決算発表に続く質疑応答で出てきた答えだ。 交渉は順調だという短い答えだったが、同じ場でより大事な話が出た。 すでに結んである長期供給契約が、価格を一つに固定した契約ではないという説明だ。

HBMはDRAM価格に連動するのか

会社は第2四半期に汎用DRAMの平均販売価格が前四半期比で約30%上がり、NANDは50%台半ば上がったと明らかにした。 ならばHBMの価格もその分上がるのか、というのが今回の質問の芯だった。 答えはそう単純ではない、というものだった。 HBMを1個作るには同じ容量の一般DRAMより多くのウェハーが要り、積んだチップに穴を開けてつなぐTSV工程とパッケージング工程が加わる。 そのため汎用DRAMの相場だけでなく、その工程に入る資源と機会費用まで含めて顧客ごとに個別に価格を決めるという。 ここでいう機会費用とは、同じ生産ラインで別の製品を作っていれば得られたはずのお金のことだ。 DRAM価格が跳ねる局面では、HBMを作るために諦める金額も一緒に大きくなり、HBMに付けられる価格の根拠もその分強くなる。

HBMも結局はこうしたDRAMを何枚も積んで作る。積んでつなぐ工程が加わる分、ウェハーも多く要る。
HBMも結局はこうしたDRAMを何枚も積んで作る。積んでつなぐ工程が加わる分、ウェハーも多く要る。 · Smial · FAL 1.3

2週間前はなぜ逆に読まれたのか

7月13日、SKハイニックスのソウル株価は1日で15.4%下げた。同社史上最大の下げ幅だ。 その日に市場が挙げた理由が、まさにこの長期契約だった。 数年にわたって価格を固定しておけば、現物価格が跳ねてもその分を受け取れないという読みだ。 韓国投資証券はその日、第2四半期の営業利益を60兆4000億ウォンに下方修正した。市場平均予想の65兆ウォンより8%低い数字だ。 実際に発表された営業利益は60兆5400億ウォンだった。 予想はほぼそのまま当たり、市場はすでに知っていたことになる。

HBM長期契約が業績の上値を抑えるとの懸念で、SKハイニックスがソウル市場で史上最悪の1日 (Tech Times, 2026-07-13)
출처: techtimes.com

上限がないとはどういうことか

台湾の調査会社トレンドフォースは7月2日、SKハイニックスが長期供給契約から価格の上限を外したと伝えた。 現物価格が跳ねればその上昇分が契約価格にそのまま乗ってくる構造だという。 マイクロンは第2四半期の市場価格を基準に上下の限度を置いているとされる。 会社が今回明らかにした契約条件も同じ方向を向いている。 主要顧客を含む約10社と契約を終え、期間はおおむね5年、顧客が契約を守るよう保証金を入れる仕組みを組み込んだという。 縛ったのは数量と期間で、価格は開けてあるわけだ。

SKハイニックス、長期契約から価格上限を外したと伝えられる。マイクロンと分かれる (TrendForce, 2026-07-02)
출처: trendforce.com
7月の市場の読み

数年契約が価格を固定しているのだから、メモリー価格がいくら上がってもSKハイニックスはその分を受け取れない。

VS
会社と業界報道が語る構造

契約が縛ったのは数量と期間だ。価格は顧客・製品ごとに異なり、上限も外したと伝えられる。

同じ契約を、価格を縛る装置とみるか数量を縛る装置とみるかで解釈が分かれている。

では何で見分けるか

結局、問いは一つだ。 この長期契約は価格を閉じ込める檻なのか、数量だけを閉じ込める檻なのか。 価格の檻なら、第3四半期以降もDRAMの相場とSKハイニックスの平均販売価格は開き続けるはずだ。 数量だけの檻なら、相場が上がった分だけ契約価格も遅れて追いつき、その差は縮まる。 2027年の数量と価格をいま交渉しているという事実自体が、答えの半分になっている。 価格を数年間釘付けにした会社なら、そもそも毎年価格を交渉し直す必要がない。 ただし価格上限を外したという部分は会社が自ら認めた話ではなく業界報道として伝えられた内容なので、次の四半期の平均販売価格が実際にどう出るかを合わせて見る必要がある。

3行まとめ

その後どうなったか

採点待ち第3四半期の決算で、SKハイニックスのDRAM平均販売価格の上昇率が同期間の汎用DRAM相場の上昇率に近づくかを確認する。近ければ契約は数量だけを縛ったという説明が、大きく届かなければ価格を縛ったという7月の読みが正しかったことになる。

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