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Jukan (@jukan05) · 2026-08-12 · 原文: EN

8月11日、エヌビディアがラック1列に2メガワットを流す計画を示した

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Jukan@jukan05

According to Taiwanese media reports, Nvidia plans to launch an 800VDC power rack compatible with the MGX architecture in the second half of 2026.

The product can be integrated directly into existing AC infrastructure and delivers 800VDC power to compute racks within the same…

エヌビディアが今年下期に800V直流の電源ラックを投入する。 建物の電気設備を取り替えず、いま敷かれている交流配線にそのままつないで使う製品だ。

この内容は台湾メディアの報道として先に回ったが、出所はエヌビディア自身だ。 同じロードマップが8月11日に同社ブログへ掲載されている。

なぜ電圧を上げるのか

いまのラックの中では、54Vの直流でチップに電気を送っている。 電圧が低いと同じ電力を送るのに電流が大きくなり、電流が大きくなれば銅を太く敷かねばならない。 平たく言えば、同じ量の水を細い管で送るには強く押す必要があり、管は熱くなる。 圧力を上げれば細い管でも同じ水が通る。 エヌビディアの数字では、1メガワット級のラック1本のブスバーに銅が200キログラムまで入る。 1ギガワット規模なら20万キログラムになる。 電圧を上げれば銅の使用量を45%減らせ、54V方式と比べて発電側からチップまでの伝達効率が最大5%改善するというのが同社の説明だ。

GB200 NVL72ラック約120キロワット
ルービン・ウルトラ NVL576ラック約600キロワット
×5

ラック1本が食う電気がこれだけ開く間、建物の配線は元のままだ。電気工事がGPUの更新速度に追いつかないという話はここから出てくる。

データセンターダイナミクス 2025-03-18・ラック電力仕様はModulEdge、2026-08-12閲覧

すでに動いている建物が先だ

下期の製品で重要なのは性能ではなく、改修のハードルのほうだ。 建物の配電盤を組み直さずラック列の中で直流をつくるので、昨年建てたデータセンターでもラックを入れ替えるだけで済む。 次の段階は2027年だ。 天井に敷いた直流バスウェイが、ラック1列全体に最大2メガワットを送り込む。 その次は施設レベルで系統電力を直接直流に変える方式で、ここからは新築の話になる。

  • 2025年5月

    エヌビディアが800V直流の構造を公開

  • 2026年下期

    MGX規格に合う電源ラックを出荷、既存の交流設備にそのまま統合

  • 2027年

    天井バスウェイでラック1列に最大2メガワットを供給するロー・パワー・センター

  • 2027年下期

    ルービン・ウルトラ NVL576ラックの配備予定

ラックが先に大きくなり、建物の電気が後から追う。この順序が下期製品を改修向けにした理由だ。

エヌビディア・ブログ 2026-08-11・同開発者ブログ 2025-05-20・データセンターダイナミクス 2025-03-18

ラック1列がまるごと電気を分け合う単位になる。これまで配電の単位はラック1本だった。
ラック1列がまるごと電気を分け合う単位になる。これまで配電の単位はラック1本だった。 · Carl Lender · CC BY 2.0

グーグルとマイクロソフトが並んでいる理由

この規格はエヌビディア1社で書いたものではない。 グーグル、マイクロソフトとともにオープン・コンピュート・プロジェクトを通じて公開し、80社を超える機器メーカーがこれに合わせて製品をつくっているというのが同社の説明だ。 規格を開いておくのは、電源装置を自分で売って稼ぐつもりではないという合図に近い。 その金はインフィニオン、ナビタス、テキサス・インスツルメンツといった電力半導体や、ヴァーティブ、シュナイダーエレクトリック、イートンといった配電機器のほうへ散っていく。 投資家にとってこの発表が引っかかるのはエヌビディアの次のGPUではなく、そのGPUを挿すために誰が何を売ることになるかだ。 2027年のうちにロー・パワー・センターが実際のデータセンターに入れば、この規格は標準になったことになる。2027年が過ぎてもラック単位のハイブリッドにとどまれば、建物の側が最後まで追いつけなかったということだ。

3行まとめ
  • エヌビディアが、建物の交流配線をそのままにラック列内で直流電力を供給する電源ラックを今年下期に投入する。
  • 2027年には天井の配線でラック1列全体に最大2メガワットを送る方式へ移る。
  • 順序が逆になっている。狙いは新築ではなく、すでに稼働しているデータセンターだ。

採点予定採点待ち

指標
ロー・パワー・センターが実際に配備されるか
現在
2026年8月時点でラック単位の製品は下期出荷予定、ロー・パワー・センターは2027年目標
採点日
2027年12月31日
的中
2027年内にロー・パワー・センターが実際のデータセンターへ配備される
外れ
2027年が終わるまでラック単位の製品にとどまる

出典

  1. 原文 Jukan (@jukan05) · 2026-08-12
  2. エヌビディアの発表 エヌビディア・ブログ · 2026-08-11
  3. 銅と効率の数値 エヌビディア開発者ブログ · 2025-05-20
  4. ラック電力の数値 データセンターダイナミクス · 2025-03-18 · ルービン・ウルトラ NVL576は約600キロワット
  5. 規格の参加企業 エヌビディア開発者ブログ · 2025-10-13
  6. GB200 NVL72のラック電力 ModulEdgeのラック仕様まとめ · 2026-08-12閲覧

2026-08-12閲覧。ラック電力は公開仕様のまとめに基づく概数であり、ロー・パワー・センターとDCパワーブロックの時期はエヌビディアが示した計画である。

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