2026年は中国で丙午、火の馬の年だ。その国の自信と独立性を象徴するのにふさわしい図像である。
実際に中国は最近、イラン戦争がエネルギーの流れを断った状況を巧みに乗り切って世界を驚かせ、見たところ経済には何の鈍化も打撃もないようだった。
中国の原油輸入が6月の日量620万バレルから7月は780万バレルへ戻った。 6月の数字は10年ぶりの低水準で、2015年11月以降見られなかった水準だった。
中国の原油輸入が急増 (OilPrice.com, 2026-07-27)OilPrice.comは、製油所がロシア産をより多く買い、中東から届くタンカーが増えたことで6月の底を戻したと伝えた。 エネルギーの調達だけを見れば、イラン戦争が断ち切った流れを1カ月で結び直したことになる。
イラン戦争の局面で危うくなったのは油田ではなく通路だった。 世界の原油のかなりの部分がホルムズ海峡という狭い水路を一つ通って出てくるため、その道が塞がるかもしれないという話が出ると、船を出す側がまず止まる。 中国はその道の先に最大の客として立っている。 6月の620万バレルは買う気が減ったからというより、運んでくる船が減って出た数字に近い。 だから7月の反発は需要が目覚めた信号というより、物流が正常に戻った信号と読むほうが正しい。
中国の7月の製造業PMIは49.2 (China Daily, 2026-07-31)購買担当者景気指数は50を境に、上なら拡大、下なら縮小だ。製造業全体は6月の50.3から7月に49.2へ下がって縮小圏に入り、新規受注は48.5とさらに低い。ところがハイテク製造業は53.3、設備製造業は51.4で拡大圏に残っている。弱まった場所と持ちこたえた場所が同じ国の中で分かれている。
2026-08-03取得 · 中国国家統計局の2026年7月購買担当者景気指数(China Daily報道)
China Dailyは下落の理由として、ここ数カ月の急速な製造業の伸びによる高い基準と、一部業種の季節的な鈍化を挙げた。 戦争やエネルギーを理由には挙げていない。 高い基準とは、比較の相手になる直前の月が良すぎたという意味だ。 同じ量を作っても前の月がもっと良ければ、今月の回答は悪くなったと出る。 購買担当者景気指数が方向だけを尋ねる調査だから生じる性質で、だから1カ月の下落だけで活動が減ったと断じるのは難しい。
中国はイラン戦争がエネルギーの流れを断った状況を、目立った鈍化や打撃なしに乗り切ったように見える。
エネルギーの調達は1カ月で戻したが、同じ月の製造業は5カ月ぶりに縮小圏へ入った。
二つの読みは違う場所を見ている。 エネルギーを調達できる力と、そのエネルギーを使う注文があるかは別の問題であり、7月の中国は前者では回復し後者では押された。
結局、問いは一つだ。 7月の縮小が戦争の遅れて届いた請求書なのか、戦争とは関係のない国内需要の問題なのか。 見分ける点は新規受注とハイテク製造業の間隔だ。 新規受注の48.5が上がるのにハイテク製造業の53.3がそのままなら国内需要の問題だったことになり、ハイテク製造業まで50を割れば、そのときは原因がもっと深い場所にある。 エネルギーが断たれれば経済が止まるという文はよく使われるが、今回の中国はその二つが別々に動いた事例を残した。 船は再び来て、工場は注文を減らした。
採点待ち2026年8月と9月の中国製造業PMIで採点する。新規受注が50を超えて戻りハイテク製造業が50の上に残れば7月の縮小は一時的な国内需要の問題とし、ハイテク製造業まで50を割れば、より深い鈍化とみる。