興味深いことに、韓国のNAND輸出単価は7月に下がった一方、SSDの輸出単価は上がった。
これは高マージン製品がNANDフラッシュの売上構成に占める比率が拡大し続けていることを示唆する。
韓国の7月のNAND輸出単価は下がったが、同じ月にSSDが入るコンピューター品目の輸出は1年前より404%増えた。 NANDが安くなったのではない。高いNANDがNANDという名前で出ていかなくなっているのだ。
韓国の7月輸出は989億ドル、半導体が押し上げた (ソウル経済新聞英語版, 2026-08-01)ソウル経済新聞英語版は、7月の輸出が989億ドルで1年前より62.8%増え、月間で歴代2番目だったと伝えた。 半導体だけで410億ドル、179%増で、400億ドルを超えた月が2カ月連続だ。
韓国の貿易統計はNANDチップとSSDを別の欄に入れる。 チップそのものは半導体品目で、そのチップを束ねてコントローラーを付けたSSDはコンピューター品目だ。 だからNANDチップをそのまま売る代わりにSSDに組み立てて売ると、その売上は半導体の欄から抜けてコンピューターの欄へ移る。 半導体の欄に残るのは相対的に安い数量になり、欄の中の平均単価は下がる。
韓国の半導体輸出、2カ月連続で400億ドル突破 (TechTimes, 2026-08-01)TechTimesは、7月のコンピューター品目の輸出が404%増え、その中心がAIサーバー向けの企業用SSDだと指摘した。 NAND単価が下がった月に、SSDが入る欄が4倍を超えたということだ。
半導体が179%伸びる間に、SSDが入るコンピューターの欄は404%伸びて2倍以上速かった。NANDで生まれた価値がチップではなく完成品のほうへ移っているという意味で、著者が指摘した高マージン製品の比率上昇と同じ向きを指す。
2026-08-03取得 · 韓国産業通商資源部の2026年7月貿易統計(ソウル経済新聞英語版・TechTimes報道の引用)
輸出単価は重さや個数で割った平均値なので、その欄に何が残っているかで動く。 実際に値下げがなくても、安い物の比率が増えれば単価は下がる。 NANDは今その反対側で値打ちが移っている最中だ。 データセンターに入る企業用SSDはサーバー1台に数十枚ずつ入り、サムスン電子はNAND売上に占めるサーバー向けSSDの比率が60%を超えるとみている。 1年前より20ポイント以上上がった数字だ。
結局、問いは一つだ。 7月のNAND単価の下落が値段の折れ始めた信号なのか、値打ちが別の欄へ移った痕跡なのか。 見分ける点は二つの欄の向きだ。 半導体の欄のNAND単価とコンピューターの欄のSSD単価が一緒に下がれば値段が折れ始めたことになり、今のように片方だけ下がるなら移っただけだ。 貿易統計は国が毎月出す資料なので、企業の決算より2カ月近く早い。 その代わり欄がどう分かれているかを知らないと、同じ数字が正反対に読める。 7月のNAND単価は、その二つの読みが分かれる場所に立っている。
採点待ち2026年8月と9月の貿易統計で採点する。コンピューター品目が半導体より速く伸び続けながらNAND単価だけ下がれば構成の変化とし、二つの欄の単価が一緒に下がれば値段が折れたとみる。