国民年金はなぜ議事録を2030年まで伏せたのか
国民年金は国内株を売る代わりに、目標を引き上げる方を選んだ。
基金委員会の議事録は通常1年後に公開してきたが、今回は異例の4年後公開を選んだ。
国民年金が運用する資金のうち、韓国株の占める割合が29.4%になった。 5月末時点で543兆6千億ウォンだ。 今年の計画は14.9%だった。
コスピが揺れる間、韓国の年金巨人は傍観者になった (コリア・ジュンアン・デイリー, 2026-08-06)この記事は、国内市場が大きく揺れる間、年金が支える側に立てなかったと指摘する。 割合が増えたのは年金が株を買い増したからではなく、すでに持っていた株の値が上がって評価額が膨らんだからだ。
なぜ売らないことにしたのか
基金は資産ごとに目標比率を決めておき、どれかが目標を超えて膨らめばその分を売って元の比率に戻す。 これをリバランスという。 平たく言えば、天秤の片側が重くなったらその側から降ろす作業だ。 国民年金は降ろす代わりに、天秤の目盛りを動かした。 5月28日の基金運用委員会は、2027年から2031年までの中期資産配分案で国内株の目標を20.8%へ引き上げた。 目標から外れてよい幅も上下3ポイントから6ポイントへ広げ、市況に応じて使う2ポイントを加えると、国内株は最大28.8%まで持てるようになった。
国民年金、国内株の配分を5.9ポイント引き上げ (コリア・ジュンアン・デイリー, 2026-05-28)この報道は引き上げ幅を5.9ポイントと書いている。 今年の目標14.9%から20.8%まで、一度に上げたことになる。
目標を上げ、許容幅まで広げてもなお、5月末の実際の比率はその上限の外にある。計画より多いという事実自体は変わっていない。
2026-08-11取得 · 国民年金基金運用本部 資産クラス別運用現況(2026-05-31基準) · 基金運用委員会2026-05-28議決
議事録は2030年に開く
国民年金法第103条の2は基金運用委員会の議事録を1年後に公開すると定めつつ、金融市場の安定を損なう恐れがある場合は委員会の議決で4年後まで延ばせるようにしている。 今回の決定にはその4年が適用されたと、ザ・スクープが報じた。 誰がどんな根拠で賛成したのかは2030年にならないと確認できないということだ。
- 2026-05-28
基金運用委員会、国内株の目標比率を20.8%へ引き上げ
- 2026-05-31
国内株の評価額543兆6千億ウォン
- 2026-08-06
年金が市場変動を支えられなかったとの報道
- 2030
今回の決定の議事録公開
決定と根拠の公開の間に4年が置かれた。その4年分の損益は先に確定する。
国民年金基金運用本部 · コリア・ジュンアン・デイリー 2026-08-06 · ザ・スクープ
5月末以降のコスピ
比率を決めるのは結局のところ市場だ。 コスピは2025年の最終取引日を4,214.17で終え、8月10日は6,299.66で引けた。 5月末以降も指数は大きく上下したので、この比率はその時点の写真であって今の値ではない。 次の公示でこの比率が28.8%を下回っていれば市場が自ら天秤を合わせたことになり、そのまま残っていれば目標を上げた後も国内株は計画の外にあることになる。 どちらであれ国内株を売らないという選択は残り、その根拠だけが2030年まで伏せられている。 加入者にかかっているのは指数の方向ではなく、判断の根拠を見られるかどうかだ。
- 国民年金の国内株比率が、今年の計画の二倍ほどまで開いた。
- 表面だけ見れば、年金がそれだけ国内市場を支えたように見える。
- しかし割合を押し上げたのは買いではなく株価であり、年金は売って戻す代わりに目標そのものを引き上げた。
採点予定採点待ち
出典
- 原文 メル · 2026-08-10 · 国民年金の国内株比率拡大を整理した記事
- 国民年金基金運用本部 資産クラス別運用現況 · 2026-05-31基準 · 国内株543.6兆ウォン、29.4%
- コリア・ジュンアン・デイリー コスピ変動局面での国民年金 · 2026-08-06
- コリア・ジュンアン・デイリー 国内株の目標比率を5.9ポイント引き上げ議決 · 2026-05-28
- ザ・スクープ 議事録の4年非公開決定と国民年金法第103条の2
- コスピ終値 2025-12-30終値4,214.17(ソウルファイナンス) · 2026-08-10終値6,299.66(ビジネスコリア)
2026-08-11取得 · 国内株の比率と金額は国民年金基金運用本部の2026年5月末基準の公示値、コスピは終値ベース。
この筆者の記録
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