AXTは2026年中にリン化インジウムの生産能力を2倍にする。
そうなればAXTは「群を抜いて世界最大のリン化インジウム生産者」になると見込まれる。
生産能力をどれだけ速く増やしても、顧客の需要が供給を上回り続けている。
AXTの2026年4-6月期の売上高は4,760万ドルで、同社の歴史上最も多かった。 1年前の同じ四半期の1,800万ドルから164%増え、直前四半期の2,690万ドルからは1四半期で77%増えた。
四半期の売上高が1年で2.6倍になり、売上総利益率は44.9%だ。この会社は原材料に近い基板を売るところで、利益率がここまで上がることは珍しい。物が足りず値段を取れているという意味だ。
2026-08-03取得 · AXT 2026年4-6月期決算発表(GAAPベース)
同じ四半期のGAAP純利益は1,110万ドル、希薄化後1株当たり0.17ドルだ。
半導体はウェハーと呼ぶ丸い板の上に作る。 その板の材料はシリコンだけではない。 光を作り、受け取る素子、つまり光通信用のレーザーと受光素子は、リン化インジウムという材料で作った板の上のほうがはるかによく動く。 AXTはそのリン化インジウムの板を作って売る会社だ。 データセンターの中でサーバーとサーバーをつなぐ線が銅から光へ移りつつあり、この板を求める先が急に増えた。
会社は説明会で、今年中にリン化インジウムの生産能力を2倍にし、2027年にさらに2倍にすると明らかにした。 そうすればリン化インジウム基板を世界で最も多く作る会社になるという説明だ。 ところが同じ場で、受注残高が1億ドルを超え続けており、その数字ですら実際の需要を全部は捉えていないと述べた。 増設がどれだけ速くても需要が先を行くということだ。 この箇所が決算の数字より重要だ。 工場を2倍にする会社で待ち行列が減らないなら、値段を上げる余地が生まれる。 4-6月期の売上総利益率44.9%を会社が50%超に置いている根拠がここにある。
結局、問いは一つだ。 この業績が光通信への移行という構造から出たものなのか、1年に集中した注文が作った山なのか。 見分ける点は増設が終わった後の利益率だ。 生産能力が2倍になった後も売上総利益率が50%あたりに残れば値段を取れる位置に立ったことになり、増設とともに利益率が40%台の半ばを割れば、それまで取れていた値段は品薄が作ったものになる。 基板は半導体サプライチェーンの最も前にある席だ。 前が足りなければ、後ろはどれだけ設計が良くても物を作れない。 AXTの待ち行列が減り始める時点は、光通信のボトルネックが緩む時点でもある。
採点待ちリン化インジウムの生産能力が2倍になる2026年末以降の四半期決算で採点する。GAAP売上総利益率が50%あたりに残れば値段を取れる位置に立ったとし、40%台半ばを割れば、それまでの利益率は品薄が作ったものとみる。