つまりX-FABについて「800V、フォトニクス、CPOへの露出はゼロ」と自信を持って弱気論を書いていたアナリストや人々は、単純に間違っていたと分かった。
足元の売上の数字はそれほど印象的ではない。
X-FABの2026年4-6月期の売上高は1億9,980万ドルで、1年前より7%減った。 EBITDAは3,360万ドルで35%減り、四半期の純損失は1,483万ドルだ。 この四半期で確認されたのは、今稼ぐ金ではなく2028年にどこに立っているかだった。
売上高は前四半期比では2%増えたが前年比では減り、利益側はさらに押された。営業利益は210万ドルで1年で90%減った。今の業績だけで読めば、良く取れるところのない四半期だ。
2026-08-03取得 · X-FAB 2026年4-6月期決算発表
ファウンドリは設計を受け取って半導体を代わりに作る会社だ。 最もよく知られているのは携帯電話や人工知能のチップを作る最先端のところだが、X-FABはそちらではない。 この会社はアナログと電力用の半導体を作る。 電気を入り切りしたり向きを変えたりするチップ、光や音を電気信号に変えるチップといったものだ。 主な顧客は自動車と産業設備で、その市場が今は振るわない。 売上が減った場所はここだ。
発表には業績とは別に三つが入っていた。 炭化ケイ素の設計受注3件、データセンター向けの設計受注が複数、そして光通信半導体の量産時期を2028年に据え置くという一文だ。 炭化ケイ素はシリコンより高い電圧に耐える材料だ。 データセンターの電力供給が800ボルトに上がると従来のシリコン素子では手に負えなくなり、この材料を使うことになる。 会社がこの移行を自社事業の追い風として挙げたのが今回の発表の中身だ。 光通信も同じ場所にある。 サーバーとサーバーをつなぐ線が銅から光へ移れば、その光を扱うチップを誰かが作らねばならず、X-FABはその生産を2028年に置いている。
4-6月期の数字は自動車と産業設備が作ったものだ。 設計受注と2028年という時期はデータセンターが作った話だ。 設計受注は売上ではない。 顧客が自社の工程でチップを作ると決めた約束であり、そのチップが実際に売れるまで普通は2~3年かかる。 だからこの四半期の数字とこの四半期の知らせは、別の年を指している。
結局、問いは一つだ。 今の不振が移行期を渡る費用なのか、新しい需要が来てもこの会社の取り分は大きくないということなのか。 見分ける点は2027年だ。 炭化ケイ素の設計受注3件が2027年の売上として現れ始めれば渡っている最中であり、そのときも売上が自動車と産業設備にだけ縛られていれば、データセンターの話は説明資料の中だけにあったことになる。 7-9月期の見通しは売上高1億9,500万~2億500万ドル、EBITDA利益率17~20%だ。 今四半期の16.8%より上を見ているので、回復が始まったかは次の四半期の数字に先に表れる。
採点待ち2027年の四半期決算で採点する。炭化ケイ素とデータセンターの設計受注が売上増として表れ前年比で成長に転じれば移行を渡ったとし、2027年も売上が自動車・産業設備の不振に縛られていれば、データセンターへの露出は業績に届かなかったとみる。