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The Kobeissi Letter (@KobeissiLetter) · 2026-08-04 · 原文: EN

金利が上がると株が下がる。ただし期待インフレは動いていない

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10年国債利回りとS&P500の90日相関係数はマイナス0.48まで低下した。1999年以降で最もマイナス側に振れた値だ。

現在の値は2022年の弱気相場の底だったマイナス0.42よりもさらにマイナスである。

すべての目が債券市場に向いている。

The Kobeissi Letter · 2026.08.04 · 英語の原文より翻訳

10年国債利回りとS&P500がこの90日間で逆方向に動いた度合いが、マイナス0.48まで下がった。 1999年以降で最も低く、2022年の弱気相場の底だったマイナス0.42よりも低い。

株式と債券の関係が完全に反転した (The Kobeissi Letter, 2026-08-04) ↗

なぜ金利と株価が逆に動くのか

相関係数は、二つの値が同じ方向に動く度合いをマイナス1から1までの数字で測ったものだ。 1なら常に並んで動き、マイナス1なら常に反対に動き、0なら互いに関係なく動くという意味になる。 2020年より前の十数年、この数字はプラスだった。 金利の上昇は景気が良くなる合図であり、景気が良ければ企業の稼ぎも増えるので、株価も一緒に上がっていた。 そのつながりが切れた。 いまは金利が上がると株が押され、金利が下がると株が持ちこたえる。 8月4日のニューヨーク市場がまさにその形で、S&P500は7,736.52と過去最高値を更新し、同じ日に10年利回りは4.6%まで下がった。

期待インフレ率は2.2%から動いていない

コベイシ・レターは原因として、物価の不確実性と財政への懸念を並べて挙げている。 自分たちで引いてきた数字は、その二つの重さが同じではないと語っている。 名目の10年利回りは8月3日時点で4.7%だ。 この値は二つに分かれる。これから物価がどれだけ上がるかという市場の見込みと、物価を除いてもなお残るお金そのものの値段である。 前者を期待インフレ率、後者を実質金利と呼ぶ。 期待インフレ率は8月4日で2.2%と、FRBの目標である2%から大きく離れていない。一方で実質金利は2.4%だ。 物価の見込みは静かなのに、お金そのものが高くなっている。 二つの値は観測日が一日ずれているため、足しても名目利回りとぴったりは合わない。

財政赤字政府が使う額が集める額を上回る
国債発行の増加足りない分を借りるため債券を多く出す
債券価格の下落売る量が増えれば価格は下がり利回りは上がる
株式の割引同じ利益でも今日の値段に直すと目減りする

出発点が物価ではなく財政なら、金利上昇は好況の証拠ではなく請求書だ。株式が債券市場を怖がるようになった場所がここにある。

8月3日に財務省が引き上げた数字

米財務省は8月3日、今四半期に市場から新たに借りる額、すなわち純借入の見通しを7,390億ドルと発表した。 5月の見通しより680億ドル多く、財務省はその理由を純現金収支の見込みが下振れしたためと記している。 第4四半期の見通しは6,280億ドルだ。

財務省、市場性債務の借入見通しを公表 (米財務省, 2026-08-03)
출처: home.treasury.gov

借りる額が増えれば、売る債券も増える。 上の経路の最初の箱に、実際の数字が入ったことになる。 ただし財政だけで全部が説明できるわけではない。 インベストメント・リサーチ・パートナーズは8月4日の資料で、利回りの動きがFRBの信認低下なのか、期待インフレなのか、財政なのか、それとも大手クラウド事業者の社債発行なのか、まだ決着していないと書いている。 AIデータセンターを建てる大手テック企業が、債券市場で政府と同じ資金を求めて並んでいるということだ。

ザ・ダッシュボード 2026年8月 (Investment Research Partners, 2026-08-04)
출처: investmentresearchpartners.com

8月12日の物価統計と9月のFOMC

8月には定例のFOMCがない。この先6週間、利回りを動かすのはFRBの発言ではなく国債の量と物価の数字だ。

米財務省・米労働統計局・FRBの日程、2026-08-05取得

期待インフレ率が2.2%台を離れて跳ね始めれば、コベイシ・レターの読みが正しい。 いまのようにそこに留まったまま利回りだけが上がるなら、この話は最初から最後まで財政と需給の問題だ。 二つの場合で株式が受ける衝撃の性質は違う。前者では企業の稼ぎそのものが削られ、後者では稼ぎは変わらないのに、それを株価に換算する物差しだけが厳しくなる。

3行まとめ

出典

  1. 原文 The Kobeissi Letter(@KobeissiLetter) · 2026-08-04
  2. 米財務省 市場性債務の借入見通し公表 · 2026-08-03
  3. Investment Research Partners ザ・ダッシュボード 2026年8月 · 2026-08-04
  4. FRED DGS10 4.70%(8月3日)· T10YIE 2.23%(8月4日)· DFII10 2.43%(8月3日)、2026-08-05取得
  5. 日程 米労働統計局の発表日程(7月CPIは8月12日)とFRBのFOMC日程(9月15~16日)、2026-08-05取得

2026-08-05取得。利回りはFREDの日次系列で、DGS10とDFII10は8月3日、T10YIEは8月4日が最終観測日。S&P500の7,736.52は8月4日の終値である。

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